1500台以上の工業炉の設計・製作を手掛け、自動車・鉄鋼・化学各種業界向けに展開。特定の炉に限定せず多品種の経験と実績を持つ。また、工業炉だけでなく付帯設備や搬送装置も含めてトータルでサポートし、仕様やニーズの異なる課題解決にも多数対応。
電気炉とは?用途に応じた種類・選定ポイント・導入時の注意点を紹介

工場や研究現場などで金属や材料を加熱する装置として使われる「電気炉」。その名のとおり、電気の力で熱を発生させ、幅広い温度帯での加熱処理を行うことができます。熱処理や焼成、溶解などさまざまな工程に活用されており、近年では排出ガスが少なく制御性にも優れた環境配慮型の加熱設備として注目されています。
本コラムでは、電気炉の基本的な仕組みや構造、代表的な種類、用途、そして導入時のポイントを紹介します。
サンファーネスでは工業炉の開発提供メンテナンスをしています。お気軽にご相談ください。
目次
電気炉とは|構造や仕組みの基本を解説
電気炉とは、電気エネルギーを使って内部の材料を加熱する装置です。加熱にはおもに発熱体を利用し、炉内環境を安定して制御できるのが特長です。
金属の熱処理や溶解、セラミックスの焼成など幅広い分野で使用されており、燃焼炉と並ぶ代表的な加熱装置として長年にわたり活用されてきました。特に近年ではカーボンニュートラルへの対応が求められる中で環境負荷の少ない加熱設備としてあらためて注目が高まっています。ここでは電気炉の構造や加熱の仕組みについて紹介します。
電気炉の定義と役割
多くの電気炉では、発熱体に電気を通して発熱させる「抵抗加熱方式」が採用されています。
一方で、コイルによって金属そのものを加熱する「誘導加熱」やマイクロ波などを使って内部から加熱する「電磁波加熱」など目的や材料に応じた加熱方式も存在します。
こうした電気炉は、金属の熱処理や溶解、セラミックスの焼成など、幅広い用途で使用されており、加熱条件をきめ細かく制御できる点から多くの産業で活用されています。
燃焼炉との違い
燃焼炉はガスや油などの燃料を燃焼させて熱を得るのに対し、電気炉は電気を利用して加熱します。燃焼炉は比較的導入コストを抑えやすく、高温の大容量処理にも適していますが、排ガス処理や温度分布の安定性が課題になることもあります。
一方で電気炉は、温度の均一性や細かな制御がしやすいため、熱履歴の管理が重要な工程やクリーンな環境が求められる場面で選ばれる傾向があります。また、CO₂やNOxなどの排出が少なく、環境負荷の低減にも貢献します。
電気炉が注目される背景(省エネ・クリーン加熱)
近年、製造業では環境対応や省エネルギーの観点から、加熱設備の見直しが進んでいます。その中で電気炉は、クリーンなエネルギーである電力を用いる点や排出ガスがほとんど発生しない点で注目を集めています。
また、再生可能エネルギーによる電力供給と組み合わせることで脱炭素化の取り組みにも貢献可能です。加えてIoTや自動制御との相性も良く、精密な温度管理や省力化を実現しやすいという利点もあります。これらの理由から今後ますます多くの分野で電気炉の導入が進むと見込まれています。
電気炉の種類|構造・用途別の代表例
電気炉はその構造や用途に応じてさまざまな種類があり、それぞれの目的に最適な形で設計されています。ここでは代表的な電気炉のタイプを構造の違いや使用される工程ごとに分類し、それぞれの特徴や活用例を紹介します。
箱型電気炉(バッチ炉)
箱型電気炉は、開閉式の扉を持つ箱状の構造をした電気炉で、ワーク(加熱対象)を一度に出し入れして処理を行うバッチ式の代表的な形式です。
少量多品種の熱処理に適しており、大学や研究機関での試験、熱処理業者による受託加工、金属やセラミックスの加熱など幅広く使われています。炉内の温度分布が比較的均一で温度の立ち上がりや冷却のコントロールもしやすいことが特長です。
連続式電気炉
連続式電気炉は、ワークがコンベヤやローラーなどの搬送装置によって炉内を一定速度で移動しながら加熱や冷却といった熱処理を連続的に行うタイプの炉です。
生産ラインに組み込んで使用されることが多く、一定の処理量を維持しながら効率的に温度管理された処理を行うことができます。自動車部品、電子部品、金属線材など、大量かつ連続した処理が必要な現場で広く使用されています。
溶解炉
溶解炉は、金属やガラスなどの材料を加熱によって溶かすための炉です。電気炉ではおもに抵抗加熱式や誘導加熱式が使われており、アルミニウムや銅、貴金属などの非鉄金属の溶解によく用いられます。
燃焼式に比べて清浄な溶湯が得られやすく雰囲気制御もしやすいため、より繊細な温度管理や材料管理が求められる場面で選ばれる傾向があります。設備の大型化が可能で省エネ設計の導入も進んでいます。
焼成炉・焼結炉
焼成炉は、セラミックスや粉体材料を加熱することで強度や緻密性、化学的安定性などを高める処理に使われます。焼結炉は、金属粉末やセラミックス粉末などを加熱して粉末同士を結合させ、狙った形状や特性をもつ固体へと変えるための装置です。
いずれも、素材の性能や寸法安定性を引き出す重要な工程であり、電子部品や磁性材料、粉末冶金部品の製造などに不可欠な設備です。加熱雰囲気をコントロールすることで素材や用途に応じた処理が可能になります。
熱処理炉(焼きなまし・焼入れ・焼戻し)
熱処理炉は、金属の強度や硬さ、延性などの性質を調整するための加熱処理(熱処理)に用いられます。用途に応じて温度や保持時間、冷却方法などが細かく制御されます。
焼なましでは軟化や応力除去、焼入れでは硬化、焼戻しでは焼入後の靱性回復など処理目的に応じた制御が重要です。電気炉は、温度の均一性と再現性の高さから精密部品や工具類の処理に適しています。
電気炉の加熱方式と発熱体材料
電気炉では、電気エネルギーをさまざまな方法で熱に変換して加熱を行います。なかでも多くの産業用電気炉で採用されているのが、電気抵抗によって発熱体を加熱し、その熱で対象物を加熱する「抵抗加熱方式」です。
このほかにも、金属自体を電磁誘導で加熱する「誘導加熱」、マイクロ波や赤外線を利用して加熱する「電磁波加熱」など用途に応じた加熱方式が存在します。
ここでは、電気炉に使われる主な加熱方式とそれを支える発熱体材料の種類や選び方について紹介します。
加熱方式の分類(直接通電/間接通電)
電気炉の加熱方式は、発熱体やワークへの電気の通し方により、大きく「直接通電方式」と「間接通電方式」に分けられます。
直接通電方式では、加熱対象そのものに電気を流し、材料自体の電気抵抗を利用して発熱させます。たとえば、電解銅や黒鉛など電気伝導性のある材料を加熱する際に用いられます。
一方、間接通電方式では、発熱体に電気を流して熱を発生させ、その熱を炉内に伝えることで対象物を加熱します。多くの抵抗加熱式電気炉はこちらに分類され、温度制御のしやすさや素材への影響が少ない点が特長です。
発熱体の種類と特徴
- ニクロム線/カンタル/炭化ケイ素/モリブデン/カーボンなど
電気炉で使われる発熱体には、目的や温度帯、使用雰囲気に応じてさまざまな種類があります。それぞれの発熱体は、耐熱性や酸化への強さ、使用可能な温度に違いがあります。以下に代表的な材料とその特徴を紹介します。
| 発熱体の種類 | 主な材質 | 使用温度の目安 | 雰囲気の適性 | 特徴・用途例 |
|---|---|---|---|---|
| ニクロム線 | Ni-Cr合金 | ~1,000℃ | 大気中 | 酸化に強く、汎用性が高い。多用途な電気炉で広く使用。 |
| 鉄クロムアルミ合金 | Fe-Cr-Al合金 | ~1,300℃ | 大気中 | 高温・長寿命。酸化被膜で自己保護する。 |
| 炭化ケイ素(SiC) | セラミック系 | ~1,400℃以上 | 酸化雰囲気でも安定 | 焼成炉や焼結炉などにも多く用いられる。高温対応・酸化雰囲気でも安定して使用可能。 |
| モリブデン | 金属(Mo) | ~1,700℃以上 | 真空・不活性ガス雰囲気 | 酸化に弱い。真空炉や雰囲気炉で使用される高温用材料。 |
| タングステン | 金属(W) | ~2,000℃以上 | 真空・不活性ガス雰囲気 | 最高温度領域に対応。おもに特殊な高温用途で使用。 |
| カーボン(黒鉛) | 炭素(黒鉛) | ~3,000℃程度(真空・不活性ガス雰囲気下) | 真空・還元性ガス雰囲気 | 高温対応・コスト低。加工しやすいが酸化に非常に弱く、大気中での使用には適しません。 |
発熱体の選定ポイント(温度帯・雰囲気との相性)
発熱体を選ぶ際は、使用温度帯・加熱対象の材質・炉内の雰囲気(大気中/真空/ガス雰囲気)など、複数の条件を総合的に考慮する必要があります。
たとえば、大気中での使用が前提なら、酸化に強いカンタルや炭化ケイ素が向いています。一方、真空や還元性ガスの環境では、モリブデンやタングステンなど酸化に弱いが高温に強い材料が選ばれます。
また、温度帯に応じて材料の寿命や電力効率、保守性なども選定のポイントとなります。運転コストや交換頻度も含めて炉の用途に最適な発熱体を選ぶことが重要です。
電気炉の雰囲気分類|真空・ガスなどの使い分け
電気炉の内部でどのような「雰囲気(環境)」をつくるかは、加熱対象の材質や目的に大きく関わります。酸化を防ぎたい、ガス反応を促したい、あるいは脱ガス処理をしたいなど、目的によって適した雰囲気は異なります。
ここでは代表的な雰囲気の種類とその使い分けについて紹介します。
大気炉(通常の空気中加熱)
大気炉とは、特別な雰囲気制御を行わず、そのままの大気(空気)中で加熱を行う電気炉です。構造が比較的シンプルで他の雰囲気炉に比べて導入コストを抑えやすいため、汎用的な用途で幅広く使われています。
加熱対象に酸化の影響が少ない材料や、特に酸素の管理が必要ない処理に適しており、熱処理や乾燥、セラミックスの予備加熱などに用いられます。
一方で、酸化しやすい金属などには適さず、そうした場合は別の雰囲気制御が必要になります。
真空炉(酸化防止・脱ガス処理)
真空炉は、炉内を真空状態にして加熱を行う設備で、空気中の酸素や水分の影響を排除できるため、酸化しやすい金属の加熱や脱ガス処理、ろう付け、焼結などに適しています。
また、気体の存在による熱伝導が抑えられるため、クリーンで均一な処理が可能です。ステンレス鋼や高合金鋼、セラミックス、粉末冶金部品の処理に多く用いられます。
一方で、装置の構造が複雑でコストも高く、運用には専用の真空ポンプや制御設備が必要です。
不活性ガス炉(アルゴン・窒素)
不活性ガス炉では、アルゴンや窒素など、加熱対象と化学反応を起こしにくい不活性ガスを炉内に導入します。これにより、酸素との反応を避け、材料の酸化を防ぐことができます。
アルゴンや窒素は燃焼性がなく、爆発の危険性も低いため、比較的安全な雰囲気制御が可能です。ステンレスやチタンなど酸化に弱い材料の熱処理や焼結、溶解などに適しており、さまざまな現場で活用されています。
また、大気炉よりは設備が複雑になりますが、真空炉に比べるとコストを抑えられるケースもあり、バランスの取れた選択肢として広く用いられています。
還元雰囲気炉(炭素・水素など)
還元雰囲気炉では、炭素(CO)や水素(H₂)など還元性を持つガスを使用して、加熱中に材料表面の酸化物を除去したり、酸化を抑えたりする処理を行います。
鉄鋼や銅合金の焼鈍、焼結処理、あるいは表面の還元反応が必要な工程などで使用され、材料本来の性質を保ちながら処理できる点が特長です。
ただし、使用ガスによっては引火性・爆発性があるため、安全管理と設備対策が不可欠です。
電気炉の用途と活用例
電気炉は、その加熱方式や雰囲気制御のしやすさから、さまざまな分野で幅広く利用されています。特に、安定した温度制御やクリーンな加熱環境が求められる工程では、燃焼式炉に代わる選択肢として高く評価されています。
ここでは、代表的な用途とその活用例について紹介します。
熱処理(焼なまし・焼入れ・焼戻しなど)
金属材料の強度や硬さ、延性(ねばり強さ)などを調整するために行われる「熱処理」は、電気炉の代表的な用途のひとつです。
電気炉は、温度の立ち上がりや保持が安定しており、熱履歴の管理がしやすいため、寸法精度や品質が求められる部品の処理に適しています。
焼なまし(軟化・応力除去)、焼入れ(硬化)、焼戻し(靭性回復)など、目的に応じて温度条件を細かく設定できる点が特長です。工具類、機械部品、金型などの処理に多く使われています。
金属の溶解(アルミ・銅など)
アルミニウムや銅、貴金属などの比較的融点の低い金属の溶解にも電気炉は活用されています。抵抗加熱や誘導加熱により、溶湯(ようとう)の清浄性が高く、温度制御もしやすいことから、安定した温度管理が求められる場面や、材料の清浄性に配慮した工程で活用されています。
大気中での溶解のほか、酸化を防ぐために不活性ガスや真空下での溶解が行われることもあり、電子部品や高純度材料の製造にも用いられます。
セラミックス・粉体の焼成/焼結
セラミックスや金属粉末などを高温で処理し、強度や緻密性を持たせる「焼成」や「焼結」工程にも電気炉が用いられます。
特に、安定した昇温制御と均一な温度分布が求められる工程において、電気炉の特長が活かされます。
電子部品用のセラミック基板、磁性材料、粉末冶金部品などの製造に広く利用されており、酸化・還元・不活性など、雰囲気制御と組み合わせて使われることも多くあります。
研究用途・小型炉での実験的利用
電気炉は、大学や研究機関、企業の開発部門などにおける実験用加熱装置としても広く使われています。
小型で取り扱いやすいタイプが多く、設定温度や雰囲気条件を細かく変更できるため、少量試料の熱処理試験、材料評価、熱分解や反応プロセスの確認などに適しています。
また、省スペース・省エネルギー型の装置も多く、教育機関や分析機関などでも導入されています。
電気炉の特徴とメリット
電気炉は、燃焼炉と比べて構造や運転方法にいくつかの特長があり、用途や運用環境によって大きなメリットを発揮します。ここでは電気炉のおもな特徴について紹介します。
高精度な温度制御
電気炉は、発熱体や制御装置によって加熱の立ち上がりや保持温度を細かく調整することができます。
炉内の温度分布を均一に保ちやすいため、部品ごとのバラツキを抑えたい熱処理工程や再現性が求められる実験用途にも適しています。
また、デジタル制御との相性がよく、自動化やIoTとの連携も進んでいます。
安全性の確保
電気炉は、可燃性の燃料を使わないため、燃焼に伴う爆発や火災のリスクが低いという安全面での利点があります。
また、排気設備が簡略化できるケースも多く、換気設備が制限される場所や限られたスペースでも導入しやすいという点で研究機関や小規模工場にも適しています。
大気汚染の低減(排気・CO₂が少ない)
電気炉では、燃焼工程がないため、CO₂やNOx(窒素酸化物)などの排出が抑えられます。
これにより、作業環境の改善だけでなく、カーボンニュートラルや環境規制への対応を進めたい企業にとっても導入しやすい選択肢となります。
運用・保守のしやすさ
電気炉は構造や部品構成が比較的シンプルなため、定期的なメンテナンスや発熱体の交換といった作業が比較的行いやすい傾向があります。
また、発熱体や断熱材といった主要部品については、定期的な交換や寿命管理がしやすく、計画的な保守を行うことで安定した運用を保ちやすい点も特長です。
電気炉導入時のポイントと選定のコツ
製造現場や研究用途など、幅広い分野で使われる電気炉。
性能や価格だけでなく、用途や使用環境に合った選定が重要です。
ここでは、導入時に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。
処理物・用途に応じた機種選定
電気炉は、加熱対象や処理のスタイルに応じて多様なタイプが用意されています。
たとえば、アルミや銅などの金属溶解にはるつぼ式電気炉が適しています。
少量生産や試験用途では、箱型炉などのバッチ型電気炉がよく使われます。
一方、量産ラインでの加熱処理や温度管理が必要な工程には、ローラー式やコンベア式といった連続式の電気炉が選ばれることが一般的です。これらは一定のスループットを維持しながら安定した処理を行えるため、自動車部品や電子部品などの大量処理に適しています。
必要温度帯と雰囲気条件の整理
電気炉を選定する際には、到達可能な温度とその制御精度が重要なポイントとなります。
特に、処理条件が複雑な場合や特殊な温度制御・雰囲気制御が求められる場合には、炉の構造や制御性能に一定の対応力が必要です。こうしたケースでは、温度範囲に余裕があり、断熱性や密閉性に優れた機種が選ばれる傾向があります。
一方で、比較的安定した加熱条件であれば汎用的なタイプの電気炉でも対応が可能で、選択肢の幅も広がります。
また、酸化を避けたい処理や特殊材料を扱う工程では、窒素やアルゴンなどの不活性ガス、あるいは真空雰囲気に対応した炉が適しています。こうした雰囲気制御が必要かどうかも導入前に整理しておくべき重要な確認事項です。
ランニングコストと電力契約の考慮
電気炉を導入する際は、設備の初期費用だけでなく、稼働後の運用コストにも目を向けることが大切です。特に電気炉は、加熱に電力を使用するため、消費電力量がコストに直結します。
処理温度が高くなるほど必要な電力も増える傾向があり、運転条件によっては契約電力の見直しや電力会社との調整が必要になる場合もあります。
また、ピーク時の使用量によって基本料金が変動することもあるため、夜間電力の活用やピークカット制御など、省エネを意識した運用計画を検討しておくとよいでしょう。
炉の設計や制御方法によっても消費電力量には差が出るため、導入前に年間の稼働時間や処理内容を想定したうえで、トータルコストを比較検討することが長期的な安定運用につながります。
メンテナンス性・部品入手性
電気炉は使用を重ねる中で、環境条件や運転状況に応じた負荷が蓄積されていく設備です。
時間の経過とともに、発熱体・断熱材・温度センサなどの部品が劣化するため、計画的な点検や適切なメンテナンスが欠かせません。
このとき、部品の交換がしやすい構造であることや交換部品の入手性が確保されていることは、安定稼働を維持するうえで重要なポイントになり、将来的な運用も見据えた選定が求められます。
また、構成部品が汎用部品や規格品であれば、代替の選択肢も広がり、メンテナンスの自由度やコスト管理にもつながります。
よくある質問
Q:電気炉と他の加熱方法(例えば燃焼炉)を比較した際のポイントは何ですか
一般的に電気炉は、熱源の制御がしやすく、局所加熱や温度の微調整に優れている点が特長です。一方、燃焼炉(ガス炉など)は初期費用が比較的安価で、高温域に強いという特徴があります。
導入時には、処理温度や加熱時間、製品の品質要求、ランニングコスト(電気代・ガス代)などを踏まえて選定することが重要です。また、工場の電力契約やガス供給体制など、インフラ面の確認も忘れずに行いましょう。
Q:付帯設備の種類はどのようなものがありますか。また後付けは可能ですか
電気炉における主な付帯設備には、冷却装置(ファン・熱交換器)、排気・集塵設備、雰囲気ガス供給装置(窒素・アルゴンなど)、温度記録装置、安全インターロックなどがあります。
これらの多くは、設置後の後付け対応も可能ですが、炉の構造や設置スペース、制御盤の容量などによっては制約が生じる場合があります。そのため、導入時に使用条件や将来的な運用を見据えてあらかじめ拡張性のある設計にしておくのが望ましいです。
まとめ
電気炉は、電気式のヒーターや誘導電流を熱源とする工業炉の一種であり、機器の構造や加熱方式、使用雰囲気によってさまざまな種類があります。
製品製造や用途に応じた選択肢が豊富で熱源のコントロール性に優れることから、多様な工程で柔軟に対応できる点が特徴です。
導入時には、処理物や目的に応じた機種の選定、必要な温度帯や雰囲気の整理、運用コストやメンテナンス性の確認など、いくつかの視点から検討することが求められます。
あらかじめポイントを整理しておくことで、目的に合った設備選定と導入後の安定稼働につなげることができます。
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