焼鈍炉

温度 | ~1200℃ |
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雰囲気 | 大気 / 窒素 / 水素 / アルゴン / AXガス |
用途 | 金属材料の 焼きなまし
/ 内部応力除去 / 材料の特性改善焼きなまし素材内部の組織を均一化して加工しやすいように軟化させたり内部応力の除去を行ったりすること ▼閉じる |
おもな処理物 | 応力除去焼鈍
/ 光輝焼鈍 / 中間焼鈍 / 応力除去焼鈍加工歪みや加工硬化による内部応力の除去を目的とした焼きなましのこと。ストレスレリーフアニーリングともいう ▼閉じる 張力焼鈍
/ 張力焼鈍応力除去焼鈍の一種であるが熱処理中に鋼に張力を加えて形状の修正などを行うこと。テンションアニールともいう ▼閉じる 軟化焼鈍
/軟化焼鈍素材の硬度を低下させるだけを目的とした低温焼きなましのことをいう ▼閉じる 拡散焼きなまし
/ 拡散焼きなまし素材を加熱して原子を拡散させることにより素材全体の組織を均一化させて内部応力や歪を除去する方法のこと。ソーキングともいう ▼閉じる 可鍛化焼きなまし
/ 可鍛化焼きなまし黒鉛を含まない銑鉄(白鋳鉄、白銑)に対して行われる熱処理のこと ▼閉じる 完全焼きなまし
/ 完全焼きなまし加工硬化による内部のひずみを取り組織を軟化させる処理のこと ▼閉じる 球体化焼きなまし
/ 球体化焼きなまし板状の結晶が交互に折り重なっている形で凝固しているものを加熱して板状だった金属の結晶を球状に変化させること ▼閉じる 再結晶焼きなまし
/ 再結晶焼きなまし再結晶を利用して結晶粒を整えるなどの性質を得るときに行う熱処理のこと ▼閉じる 低温焼きなまし
低温焼きなまし焼入れ時の変形を少なくするために行う熱処理のこと ▼閉じる |
おもな搬送方法 | バッチ型
/ バッチ型炉箱やカゴなどにひとまとめにした製品を加熱や冷却など一連の熱処理をまかなう炉のこと ▼閉じる ピット型
/ ピット型炉一段下がった位置に加熱部分を設けて処理を行う炉のこと。または穴や溝の中に加熱部分を設けて処理を行う炉のこと ▼閉じる ベル型
/ ベル型炉ベルに似た形のカバーを被せてカバー内部を不活性ガスなどの雰囲気で熱処理を行う炉のこと ▼閉じる 台車式
/ 台車式炉台車に製品を乗せて炉への出し入れを行う炉のこと。横にスライドするタイプや上下に昇降するタイプなどがある ▼閉じる 回転レトルト式
/ 回転レトルト式炉粉体をトレーなどの容器に入れずにレトルト(マッフル)に入れて熱処理を行う炉のこと ▼閉じる ウォーキングビーム式
/ ウォーキングビーム式炉ウォーキングビームの搬送方法を用いた炉のこと ▼閉じる エレベーター式
/ エレベーター式炉台に載せた製品を上下に移動させて加熱部に挿入する炉のこと ▼閉じる ストランド式
/ ストランド式炉金属などの線材を光輝焼鈍するための搬送方法を用いた炉のこと ▼閉じる フロートコンベヤ式
/ フロートコンベヤ式炉ガスや大気を下から吹き上げて製品を浮かせた状態で加熱するための搬送方法を用いた炉のこと ▼閉じる メッシュベルト式
/ メッシュベルト式炉製品を金属のベルトコンベアーに乗せて加熱するための搬送方法を用いた炉のこと ▼閉じる ローラーハース式
ローラーハース式炉製品をローラーに乗せて加熱するための搬送方法を用いた炉のこと ▼閉じる |
製品事例
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エレベーター式焼鈍炉
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ストランド式線材光輝焼鈍炉
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ローラーハース式焼鈍炉
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解決事例
課題
提案
解決
- バッチ炉の効率を上げるため入替時の炉内の熱ロスを防ぎたい
- ポット交換を容易にできる構造にした
- 熱ロスもなく省エネになり、回転率が上がり効率良くなった
- 厚みのある処理物の冷却が規定時間に間に合うか心配だ
- 各種シミュレーションを行って風量を増大させた
- 規定時間どおりの冷却が実現した
- 処理する水圧が高いため、角形の冷却帯では変形する可能性がある
- 丸形状の冷却帯に変更した
- 堅牢な冷却帯になり、変形しなくなった