社員ブログ

ワタナベ

Vol.1 はじめまして! サンファーネスです。

Vol.1 はじめまして! サンファーネスです。

社長の渡邊です。

ホームページのリニューアルに伴い、持ち回りでブログを書こうということになりました。サンファーネスの仕事ぶりや出張時のあれこれをご紹介したいと思います。

炉メーカーあるあるだと思うのですが、炉のメンテナンスは大概の場合はお盆やGWなどの長期休暇におこなわれます。『社長あいさつ』でも触れましたが、サンファーネスは私の父が40年前に創業した会社です。私が子供の頃、夏休みも冬休みも父はいつも仕事で家にいませんでした。それが普通なのだと思っていました。私も父親になり、サンファーネスを継がせていただきましたが、長期休暇はいつもメンテナンスです(笑)

今年のお盆におこなった工事を紹介します。数十年前に納入させていただいた炉の扉が、動きが悪くなってきていたため、扉を交換しようということになりました。ただそのまま交換するだけでは芸がないので、熱に対する強度アップや開閉がスムーズにいくようにできる限りの改造を施そうと考えました。しかし残念なことに扉まわりの詳細図がありません。仕方がないので現合で進めていきました。

炉の扉の調整

サンファーネスは基本的にファブレスを志向しています。エンジニアリングは100%社内でおこないますが、製作はごく一部を除いてアウトソーシングです。兵庫県の伊丹市に自社工場を所有していますが、ほとんどの場合は自社工場で炉を製作することはなく、近所の町工場仲間にお願いしています。創業時から変わりません。

今回の扉交換もその仲間と一緒におこないました。現合での工事はしょっちゅうやっていますが、毎回どこかで躓きます。図面通りに出来上がってくるものをくっつけるだけなら苦労することもないのですが、現合でスケッチで進めるとなるとまあどこかでうまくいかないもんです。

工事に参加してくれたメンバーも全員そんなことは承知の上でやっていますので、うまくいかないことがあっても、冗談を言い合いながらも何とか進めていくのですが、本気でヤバイ時には愚痴も出ます。

「扉の詳細図面くらい残しといてよ」
「数十年後にメンテナンスする身にもなってよ」

ふと気づいたのですが、数十年前にこの炉を設計して、扉の詳細図面を残さなかったのは私の父で、数十年前に扉を製作したのは今回一緒にいった仲間の父でした(笑)

もちろん工事は無事に終わりました。扉の開閉もスムーズになりお客様にも喜んでいただけたと思います。

炉の改善工事こうして今年のお盆も工事で家にいませんでした。私の息子も同じこと思ってるんやろうなあ。

「うちのパパは休みなのにいつも家におらん!」

最近では工業炉業界にも働き方改革の波がちゃんとやって来ています。長期休暇に仕事したメンバーは休みをずらして取っています。どこもすいているので案外良いもんですよ。