サンファーネス株式会社

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Vol.6 長い付き合い。

Vol.6 長い付き合い。

こんにちは

設計担当の友清(ともきよ)です。

早いものでサンファーネスに入社して31年となります。

 

その中で「すぐにアメリカに来て」と急な海外出張が入ったエピソードを紹介したいと思います。

1999年に私が担当した炉があります。名称は「プッシャー式連続焼結炉」。粉末合金を焼き固める炉で自動車部品を製造しています。

 

 

1999年伊丹工場で試運転中の写真

 

2019年の出来事です。出張移動中お昼過ぎくらいに携帯電話の着信画面+001....と出ました。日本から時差14時間、現地時間は23:0024:00くらいでこれはあまりよろしくない電話と察知。ですがこの炉で焼いているのは自動車部品、また納品はジャストインタイムで在庫を減らしている事も理解しており「ここで連続炉を止めると連続炉ではなくなる」との思いで電話をとりました。

案の定、炉内からトレーが排出されておらず脱線している可能性有りとのことでした。当初は現地とのやり取りだけでカバーできないかと考え、時差の事も有るので出張先のホテルから夕食後に連絡開始。炉を解体せずに何とか取出せないかと電話やメール添付写真で炉内状況のやりとりをしました。

 

盛り上がりでトレーが天井と接触

 

この状況から何らかの原因で加熱部のトレーが盛り上がって天井と接触している事が判明。次のステップで解体方法を連絡しようと試みました。解体組立内容の説明で現地の人たちが「自分たちで何とかなりそう」となったのが次の日の未明でした。これで安心して「ビールを飲んで寝れる」とその日は終了。ですが連続炉は構造がとても複雑で高精度な組み立て技術を必要とします。解体方法を間違えると組み上がらない可能性も有ります。組み上がらないと生産も出来ません。結果的に「明日アメリカに来て」となりました。

 

20年前とはいえ納品した責任もあり、国内での出張工事を無事に終了させ、翌日朝からアメリカに向けて出発しました。到着後、早速現地のエンジニアの力を借りて無事に解体。原因もすぐに判明して解体ついでに20年間稼働していた炉の中も清掃。無事に炉を組み上げる事が出来ました。

 

解体中

 

その後、常温試運転から昇温試運転、炉が無事に稼働しました。稼働中に褒美ではないですがダウンタウンに食事に行って参りました。100年前の町並みが普通に残っており、まるで映画のセットのようですごく感動した思い出があります。

 

ダウンタウンの町並み

大きな建物は群庁舎

 

この補修工事は57日の強行スケジュールで現地作業及び確認で4日間の工程でした。現地では時差ぼけもありましたが、帰国後もすぐに回復して強行スケジュールでも案外大丈夫でした。

 

熱処理炉は先のブログでも書いているように、納品後の付き合いが長く2030年の炉も稼働しております。納品後も頼っていただき、お客様のお役に立てたかなと思っております。

 

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